「このままでいいのかな」と不安になる理由|身体の声を聞くという選択

水辺に立ち、静かに佇む女性の後ろ姿 心と身体を整える
答えは外ではなく、自分の中にある

「このままでいいのかな」が止まらない

子育ても一段落し、仕事や家庭の忙しさに
追われる日々を駆け抜けてきた今。

ふと立ち止まったときに、
こんな気持ちがよぎることはありませんか。

「私の人生、このままでいいのかな」

家族のため、仕事のため、
誰かのために一生懸命やってきた。

けれど、子どもが独立したり、
仕事の区切りが見えてきたりすると、
これまで見ないようにしていた問いが顔を出します。

「私は本当は何がしたかったんだろう」

「これから先、どう生きていきたいんだろう」

友人が新しい趣味や学びを始めたり、
セカンドキャリアを歩み始めたりする姿が
まぶしく見えることもあるかもしれません。

一方で、親の介護や自身の体調の変化に
向き合う年代でもあります。

人生の折り返しを過ぎたからこそ、
「残りの時間をどう生きるか」という問いが、
ふいに胸の奥から湧いてくるのです。

その答えを求めて、頭の中でぐるぐると考え続ける。

でも、考えれば考えるほど、
答えは遠ざかっていくような気がする——。


答えが出ないのは、頭で探しているから

「このままでいいのかな」という問いに、
思考だけで答えを出そうとすると、
どうしても行き詰まります。

それは、答えが頭の中にあるのではなく、
もっと深いところにあるからかもしれません。

身体が先に知っていることもあるのです。


昔の日本人は肚で生きていた

以前読んだ禅僧のエッセイに、
こんな話がありました。

子どもが元気いっぱいなのは、
重心が腹にあるから。

昔の日本人は、着物を着るだけで
自然と丹田(下腹部の中心) が
意識される生活をしていました。

帯をしっかり締めるには、
お腹の中心に力がこもっていないといけない。

身につけるものが、重心を下に引き寄せる
仕組みになっていたのです。

農作業でしゃがみ込み、土に近い場所で
働く毎日も、重心を下腹部に落とす
ことにつながっていた。

生まれたばかりの赤ちゃんは、
お腹がふくらんだりへこんだりする
腹式呼吸で呼吸しています。

ところが成長とともに、
呼吸はいつの間にか浅くなっていく。

学校では知識を詰め込み、
正解を求めることを覚えていく。

大人になるころには、
頭だけでぐるぐると考える毎日になっている。

「腹が据わる」「腹に落ちる」「腹を決める」
——日本語には、肚にまつわる言葉が
たくさんあります。

昔の人は今よりも、身体感覚を
大切にしていたのかもしれません。

また、「地に足がつく」という言葉もあります。
落ち着いていて、自分の軸がある状態を表す言葉です。

反対に、考えごとで
頭がいっぱいになっているときは、
どこか足元がおぼつかず、

ふわふわと浮いているような
感覚になることがあります。

「このままでいいのかな」
が止まらないのも、

もしかしたら
重心が頭に上がりすぎている
サインかもしれません。


身体の声を聞くとは

少し、自分の身体に意識を向けてみてください。

今、呼吸はどこでしていますか?
胸の上の方で、浅く速くなっていませんか。
肩は上がっていませんか。
お腹はぎゅっと固まっていませんか。
足は、地面をちゃんと踏んでいますか。

頭でぐるぐると考えているとき、
身体はこんなふうになっています。

重心が上がり、地面から浮いたような状態。

こんなとき、心も同じように不安定になっています。

些細なことで揺れ、他人の言葉に傷つき、
答えが見つからないまま焦りだけが募っていく。

逆に、重心が低く、肚が据わっているとき。
呼吸が深く、足が地に着いている感覚があるとき。

心はおのずと落ち着いています。
たとえ状況が変わらなくても、
どっしりとした安定感がある。

身体の声を聞くとは、
自分が「何を考えているか」より
「何を感じているか」に気づくことです。


頭は「正解」を探そうとします。
でも肚は、もっとシンプルに
「本当はどうしたいか」を知っています。


実践ワーク|足の裏から身体の声を聞いてみる

全身で立つ女性のシンプルなイラスト。足の裏から身体の感覚を意識するイメージ

まずは、両足を肩幅に開いて立ってみてください。
そして、足の裏に意識を向けます。

左右の足は同じように床についているでしょうか。
親指、小指、かかと。
どこに体重が乗っていますか。

反対に、床から少し浮いている指はありますか。
土踏まずはどんな感じでしょう。

正しく立とうとしなくて大丈夫です。
身体を変えようとする必要もありません。
ただ、自分の身体を観察してみてください。

私たちは普段、
自分のことを考えているようでいて、
身体の感覚にはあまり注意を向けていません。

探求するような気持ちで
足の裏を感じていると、

頭の中を巡っていた考えから
少し距離が生まれることがあります。

そして、もし時間があれば、
身体に意識を向けながら

足の裏の感覚を意識してゆっくり歩いたり、
軽く身体を動かしたりしたあとに、
もう一度足の裏を感じてみてください。

身体を動かしたあと、
それまでとは違って、足の裏が
地面にぺたっと吸いつくように感じたり、

立っている感覚に変化が現れたり
することがあります。

大切なのは、その感覚を
つくろうとすることではありません。

今の身体がどうなっているのか、
どんな変化が起きているのかを、
探求心をもって観察することです。

「このままでいいのかな」
という問いの答えを探すのではなく、

まずは今ここにいる身体に意識を向けてみる。

それだけでも、何かが少し
変わり始めるかもしれません。


身体に戻っても、まだ答えが見えないとき

足の裏を感じる。
呼吸を深くする。
身体を動かしてみる。

そうすると、頭の中のノイズが
少し静まることがあります。

けれど、それでも不安が残ることがあります。

長い間抱えてきた迷いや、
自分では気づいていない感情は、

身体を整えるだけでは
ほどけないこともあるからです。

そんなとき、
私は植物の力を借りることがあります。

自力で頑張ることに疲れたとき、
エッセンスがそっと寄り添ってくれる
ように感じます。

フラワーエッセンスは、
何かを変えてくれるものではありません。

むしろ、自分の内側にある声を
聞きやすくしてくれる存在です。

植物は「答えを与える」のではなく、
「本来持っている感覚を思い出す」ことを
手伝ってくれるように感じています。


答えは、自分の中にある

「このままでいいのかな」

という問いは、外の世界に
答えがあるわけではありません。

その問いは、
長い間後回しにしてきた自分が、

「そろそろ私の声を聞いてほしい」
と発しているサインなのかもしれません。

身体の感覚に戻ること。
植物の力を借りること。

そうやって少しずつ
頭の中のノイズが静まっていくと、

「本当はどうしたいのか」
が見えてくることがあります。

けれど、一人ではなかなか自分の
感覚を信じられないこともあります。

そんなときは、誰かと一緒に身体の
感覚に向き合ってみるのも一つの方法です。

カウンセリングでは、身体の感覚や
今感じていることを丁寧に見つめながら、
そのとき心が惹かれるフラワーエッセンスを選んでいきます。

私がお渡しするのは答えではありません。

身体や植物を通して、ご自身の中にある
答えに気づいていくための時間です。

もし今、「このままでいいのかな」
という問いを抱えているなら、

頭だけで探し続けるのではなく、
身体と植物の声にも耳を澄ませてみませんか。

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